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山の動物と共存する:生きることの厳しさを知る

蒸し暑い梅雨です。
山の獣たちは、子供達が独り立ちを終え、山の恵みの中で生活をしています。
夏の間に体力をつけて、秋には次の生命を育むための準備を始めます。

綾部は山と人里とが隣り合わせにありますから、山の獣たちと人とが接触する機会がたくさんあります。
イノシシやシカ、それにサルやクマなどの雑食性の獣たちは、繁殖期から秋にかけて田畑を荒らすような「悪さ」をしに里に降りてきます。
キツネやタヌキを街中で見かけると、人は珍しがって餌を与えたりすることもありますが、これは良くありません。彼らが人里に現れることが常態化することを許してはいけないのです。
山の獣と人とは、生き物として戦っているのです。
しかし、互いに殺し合いをしたいわけではありません。
ですから縄張りを作り、その縄張りに侵入した獣には、殺さないまでもひどい目に合わせて懲らしめるのです。
夏は山の狩猟が解禁されます。
増えすぎた獣の数を減らし、山の食物だけで彼らが暮らせるようにすると同時に、人が彼らよりも圧倒的に強く獰猛な獣であることの見せしめにしなければなりません。
これは、何千年も続いてきた人と獣との生存競争なのです。
この力のバランスをしっかりと保つことが、山の獣と人とが共存できる大切なことなのです。

狩猟で捕獲した獣の肉をいただく「ジビエ料理」。
人と獣との共存の厳しさと生命の大切さを噛み締めて、味わい楽しんでください。

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子育てのために里に降りてきたキツネ
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