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東光院:初夏に香る紫陽花と風鈴

由良川の支流を見下ろす山あいに、菅谷山東光院が建っています。
東光院は高野山真言宗の寺院で、807年に造られた小さいけれども由緒ある山寺です。
この小さな山寺は、綾部市では別名「あじさい寺」として知られています。
鎌倉の臨済宗長谷寺ほど壮大で有名ではありませんが、梅雨時には小さな山寺にふさわしい落ち着いた味わいのある紫陽花が色とりどりに咲きます。

山への登り口から紫陽花を追いながら谷川に沿う参道を行くと、仁王門が現れます。
そのすぐ先にある「とみのおなかのはし」を渡ると、東光院の本堂に続く石段が見えます。
仁王門のところに小さな駐車場がありますから車でもいけますが、ここまで徒歩で登った方が紫陽花をゆっくりと楽しむことができますよ。

仁王門.jpg
仁王門

寺と紫陽花.jpg
本堂の入り口に咲く紫陽花

この時期(6/17)は、ちょうど風鈴祭りが行われています。
本堂前の境内に風鈴を吊るす軒が所狭しとばかりに造られていて、その軒いっぱいにガラスの風鈴が埋め尽くしています。
色とりどりの風鈴が初夏の風にそよいで、美しい響きが谷を渡っていきます。
ガラスの風鈴の硬い音色がたくさん重なり合うと、無限の和音になって、時と空間を超えて広がります。
紫陽花の色と風鈴の音色とが混ざり合って、初夏の谷間に幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。

風鈴と本堂.jpg
風鈴祭りの風景

ふと足元を見ると、「坂本龍馬とお龍の仲人をした知足院夢覚上人の揮毫碑(石碑)移転計画予定場所 山主」との立て札が立っています。
この東光院は、坂本龍馬とお龍さんとも縁があるようですね。

*記事を書いた3日後の2019年6月20日には、知足院夢覚上人の揮毫碑は移転が終わっていました。
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