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千年のお寺でお泊り:那智山 正暦寺

大本さんの長生殿からさらに奥に進むと、那智山正暦寺(しょうれきじ)が姿を表します。
いきなりお墓が現れてドッキリしますが、夏は涼しく、冬は賑やかでオツなものです。

高野山真言宗のお寺で、942年に空也上人が彫った観音様をここに祀ったのが建立の由来だそうです。
古いお寺だけあって、国の重要文化財や市の指定文化財などたくさんの貴重な文化財が保管されています。
座視鑑賞しながら眺める庭園は、京都府指定の文化財に指定されている名勝です。

実はこのお寺、宿泊ができるのです。
(テラハク https://terahaku.jp/detail/natisanshourekiji
宿泊すると、竹林座禅や写経などの体験ができたり、記念の御朱印状を作ってもらったり、サービス満点のおもてなしをしてもらえます。
和尚さんから様々なことを教わるのも、普通の旅館に泊まるのと違った体験になりますね。
もちろん、お寺ならではの、軍鶏(シャモ)料理や精進料理などに舌鼓を打つこともできますよ。

歴史の余韻に浸りながら、身も心も洗われて、満腹!
これ以上の贅沢はありませんね。

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いにしえからの風:私市丸山古墳公園

綾部市の西北に私市丸山(きさいちまるやま)古墳があります。
1988年に発見された、1600年前の古墳時代中期に由良川流域を治めていた王の墓です。
無料駐車場のそばにある入り口から、山道の石段を息を切らせながら登っていくと、3分ほどで頂上に出られます。

この古墳は、直径が約71mもある京都府内最大の円墳です。
古墳の頂上には二人の王が埋葬されていました。
木製の棺からは、よろい、かぶと、刀、などや、鏡や玉などが見つかったそうです。
これらの副葬品は、現在、綾部市資料館に展示されています。
頂上から3重の列をなして円筒埴輪がおよそ1000個も並んでいて、王の権力の大きさを思わせます。

古墳の頂上から見渡すと、由良川の流れや、綾部の街並みが一望できます。
聞こえてくるのは、小鳥のさえずりだけです。
風が吹いてくると、いにしえの王の思いは、その風に乗って古墳を駆け下ります。
風に乗って由良川を上り、綾部の街並みを通り過ぎ、京都に向かって吹き抜けます。
京都から山を越えてきた都の風と一緒になって、綾部の人々の暮らしを見守っているかのようです。
今の王が、しっかりとした治世をしているのかどうかを確かめるかのように。

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3重の列に並んだ円筒埴輪

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古墳の頂上から見た綾部市街
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星の街

遅い夕食の後店を出てふと空を見上げると、満天の星空が広がっている・・・
というようなことが良くあります。
綾部は、星の街です。

その美しさは、しっとりとして静かで、厳かな感さえします。
古来からの綾部の物語が秘められているかのような深い星空に、思わず足を止めて見とれてしまいます。
綾部に住んでいると、夜空の星がいつの間にか心の中に住み着いてしまうようです。
市役所の前の像「一番星み〜つけた(作:山田進 氏)」の中に、市民の星への思いを感じます。
里町の山の上には天文館パオが建っていて、星の観測をしたり、市民の方々に星にまつわる活動を提供したりしてくれています。

綾部は雨の多い日本海側であるにも拘らず、気象庁の発表する星座指数が年間を通じて高い数値となっています。星座指数が高い理由は、よくわかりません。
周囲を山に囲まれていて地平光が遮られたり、夜遅くには民家の明かりが少なくなったりするせいか、美しい星空を見ることができます。
夜中0時頃から夜明けにかけては、綾部の夜の星空はとても綺麗に見えることが多いですね。
なぜ綺麗に見えるかは、パオの館長さんに聞けば、きっと教えてくれるかもしれませんね。

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山田 進 氏作 「一番星み〜つけた」

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天文館パオ(天文館パオホームページより)
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アートで平和を:7つのPeace Trail

綾部を散策していると、街の所々に「Peace Trail」と称した陶板を目にします。

「綾部の文化財を守る会事務局だより」によると、これは綾部商工会議所の提案公募型地域活性化事業の一環として、2000年3月に「平和をかたちに〜'陶板de街角ギャラリー'」として作られたもので、7つの作品が街に飾られているそうです。

https://star.ap.teacup.com/ayabebunnkazai/470.html

陶板に込められた綾部の人々の平和を願う心が、暖かく伝わって来ますね。
7つの作品を探訪しながら、綾部の「平和の文化」を味わうのも楽しいですね。

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綾部市立図書館前 「蘭」 曽根豊 作

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大本本部茶店横 「笠松」 出口すみこ 作

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タイムワープ:大本通り

アイタウン西町を南にまっすぐ行くと、その突き当たりから左に「大本通り」が伸びています。
この通りは、その名の通り「大本さん」に続きます。

この「大本通り」、なんだか昔々の道を歩いているような錯覚を覚えます。
タイムワープしているようです。
「綾部の博物館」を自負する古民家食堂「燦々堂」から始まって、薬の引き出しがたくさん並んだ漢方薬局や、鉄砲火薬屋さん?、かしわ肉(関西では鶏肉のことを「かしわ」と言います)専門店、雰囲気いっぱいの料亭、などなどが、当たり前のように並んでいます。

素敵な人のふれ合いの予感がします。

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白波瀬鉄砲火薬店さん

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赤尾漢方薬局さん

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会い、愛、私の「アイタウン西町」

「アイタウン西町」は、昔から綾部の人たちに愛されている身近な商店街です。

「impact(ワクワクとする衝撃にあふれた街)」
「identity(個性的な魅力を持った街)」
「interaction(人と人とが出会う街)」
「information(情報にあふれた街」
「I(私自身の街)」

な〜んて、色々なアイを思い浮かべてしまいます。

お菓子屋さん、ケーキ屋さん、文房具屋さん、食堂やレストラン、FMいかる、商工会議所などたくさんのお店が集まっています。
街の片隅に、昭和62年に建立された石碑「いまに引き継ぐ商いの魂」が立っています。
この魂は、今も引き継がれいていますよ。
天気の良い日は車を置いて、アイタウンをぶらぶらすると、いろいろな出会いがありそうですね。

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大本さん

綾部は、大本教発祥の地としても有名です。
大本教(大本)は、教祖出口なおと、その娘婿の教祖出口王仁三郎が1898年につくった神道系新宗教です。
私のような風にとっては、このような宗教が始まった詳しい経緯はわかりませんが、1892年に出口なお教祖が「うしとらの金神」のお告げを授かったことが始まりということです。
今までに国の弾圧を受けるなど多くの試練があったそうですが、いまでは亀岡や東京などにも拠点を持つ宗教法人として多くの信者とともに活動をしているそうです。
優しい心を持った人が綾部にたくさんいるのは、この大本さんのおかげかもしれませんね。

綾部駅から街を散策しながら15分ほど歩いて大本本部に行くと、写真のような立派な弥勒殿や茶室などの建物が立っていて、その横には乙姫様やたくさんの神様の住まいがある金竜海を表現した日本庭園が広がっています。
静かで心洗われるような清々しさの中で、今も流れている神様の歴史の一端を味わってみればいかがでしょうか?

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弥勒堂

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金竜海
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丹波、丹波、「みやこ丹波」

今年4月に元号が変わるのに合わせて、兵庫県の篠山市が、名前を「丹波篠山市」に変えるそうです。
もともと丹波というブランドを作り上げるのに大変な努力してきた篠山市ですが、隣に新しくできた丹波市ができたために「丹波」というブランドから遠く感じられるようになったことから、「丹波」が入った本来の名前に帰るために市民投票で決めたということです。
同じ丹波にいて、丹波篠山市のこれまでのブランド向上の努力には頭が下がりますから、「丹波篠山市」という名前に帰ることは良いことではないでしょうか。

もともと兵庫県と京都府にまたがった「丹波国」が明治の廃藩置県で2つの府県に別れたものですから、どちらも同じ丹波なのです。
下に、昔の丹波国の地図を示しましょう。
そういう意味では、京都市のすぐそばに「丹波口」という駅があるように、京都府でも丹波という名前には愛着があるようです。

丹波国.png

松茸、栗、黒豆、米、牛。
どれを取っても丹波篠山のものだけが丹波特産ではないですよ、と言いたい気持ちはわかります。
播磨(兵庫県)の丹波だけが丹波じゃないですよ、京都にも丹波はありますよ、ってね。
ですから、山陰線の園部の周囲にある京丹波町も、京丹波市になると風の便りに聞きました。
園部駅がありますから、駅の名前をどうしようかと思案中のようです。

綾部も、丹波ですね。
京都の近くが「京丹波」ならば、それよりも遠くにある綾部市は京都の下の字を取って「みやこ丹波」ですかね。
でもね、丹波がいつまでも丹波であるように、綾部はこれからも綾部です。
丹波の中の綾部です。
ブランド戦略も大切ですが、丹波の文化をもっと息長〜く大切にしていきたいものですね。
丹波、丹波、「みやこ丹波」は、あたた〜い人がニコニコと暮らしている綾部です。
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